8月2日19時10分。夕焼け空に放たれた花火の合図と共に、祭は始まった。大太鼓の重低音が響き始め、高揚感が高まる。そして、あの掛け声が聞こえてくる。「いくぞ!」「あっ、らっせ〜ら〜、らっせ〜ら〜!」『らっせ〜らっせ〜らっせ〜ら〜!』周りの様子を少し見ながら、跳ね方を確認し、跳び始める。
右右、左左。交差して、高く。後ろ足で、蹴る。
一緒に来た大学の後輩がガンガン跳んでるので、元バレー部の血が騒ぎ、負けられないと、跳ぶ。
慣れない動きをするもんだから、すぐに汗だく、ヘトヘトになるけれど、サッカー日本代表の応援のような、全体的なアゲの感じが、後押ししてくれる。
近くで跳ねているのは、地元の高校生くらいの女の子だろうか、その動作は激しく、美しい。
東北で勉強している海外からの留学生は、すこぶる元気だ。ほとんど日本語も話していない彼らも『らっせ〜ら〜、らっせ〜ら〜!』と大声で叫びながら、楽しそうに跳ねていた。(なんとなく、アングロサクソン系に似合う祭だと感じた)
場の雰囲気にも慣れてきて、中心から沿道側に少しずれて、跳ねるようにした。沿道にはお客さんが沢山。やはり、見られると、高く跳びたくなる。目と目が合うと、笑顔になる。
一緒に来た大学の後輩がガンガン跳んでるので、元バレー部の血が騒ぎ、負けられないと、跳ぶ。
慣れない動きをするもんだから、すぐに汗だく、ヘトヘトになるけれど、サッカー日本代表の応援のような、全体的なアゲの感じが、後押ししてくれる。
近くで跳ねているのは、地元の高校生くらいの女の子だろうか、その動作は激しく、美しい。
東北で勉強している海外からの留学生は、すこぶる元気だ。ほとんど日本語も話していない彼らも『らっせ〜ら〜、らっせ〜ら〜!』と大声で叫びながら、楽しそうに跳ねていた。(なんとなく、アングロサクソン系に似合う祭だと感じた)
場の雰囲気にも慣れてきて、中心から沿道側に少しずれて、跳ねるようにした。沿道にはお客さんが沢山。やはり、見られると、高く跳びたくなる。目と目が合うと、笑顔になる。
今回加えてもらったチーム |
衣装を合わせるのが跳人の条件(レンタル可) |
留学生めちゃ盛り上がってました |
時には、お客さんから「らっせ〜ら〜、らっせ〜ら〜」と煽ってくることもある。そんなコミュニケーションもまた楽しい。さらに、このねぶた祭の仕組みとして素晴らしいのは「幸せの鈴システム」。羽人が衣装につけている小さな鈴を集めると、幸せになれるといういい伝えがあり、鈴を転がしたり投げたりすると、子ども達がワッと集まって来て、競うように鈴を拾っていく。それを、とても嬉しそうに掴む。お客さんと鈴のやり取りをしているだけでも、とても幸せな気持ちになれる。
楽しさと、ふくらはぎの疲れを同時に感じながら、「まだまだ跳ねたい! いや、もうそろそろ、、、」と複雑な想いを抱えながら、21時に終わりを告げる花火の合図を聞いた。なんだか少し寂しかった。
太鼓のサイズも特大 |
頑張れ日本の伝統企業 |
青森ねぶた祭を訪れるのは二度目。今回は初めて、跳人(ハネト)として参加させてもらった。
ねぶたがとても好きという友人に誘ってもらい、総勢160名のメンバーを抱える跳人の団体の一員として参加させてもらった。(ねぶた祭への跳人としての参加は、衣装さえ所定のものを用意していれば、誰でも自由に参加可能!そこがまた素晴らしい)跳人としての唯一の参加条件で衣装も、3000円で一式レンタルが可能(+足袋、わらじ)なため、とても気軽に参加できる。
・ 青森の方便で眠たいことを「ねぶたい」と言うそう。眠たい中でもせっせと農作業をする市民の祭からねぶた祭になった
・ 青森の人(特に女性は)ものをはっきり言う。日本でも有数の「激しい祭」があるところにも、県民性が反映されているのでは
・ 全国的にも有名なねぶた祭だが、以前、烏族の問題が大きく取り上げられた影響もあり、跳人の数は減ってきている。特に地元の子どもがあまり参加しなくなった
県民性とかそういうものはすごく好きで、陸続きの隣合った都道府県の人々の性格の特性になぜ違いがあるかを考えるのは興味深い。気候風土や地理的条件は勿論のこと、地域の代表的なお祭りとの関係性って、実はとても濃いものんじゃないかと思っている。
お祭りの創り手が少なくなってきているというのは寂しい話だ。これだけのエンタメ要素を兼ね備えたお祭りでさえ、そういった状況というのは少し驚きだ。時間の使い方の選択肢が多様化され、スマホやゲーム機一台で何時間でも楽しめてしまう時代だけれど、子どもにとってお祭りに参加することが「かっこいい」ものであってほしいと願う。
最後に、今回は跳人としての目線で「inside ねぶた祭」を書いてみたが、普通に観るのもめちゃくちゃ面白いです!!ねぶた自体は本当に凝られた総合芸術だし、大きさは想像していたよりも大きい。そんなのが目の前までかなりのスピードで迫ってくるのだから、その迫力はすごい。厳しい自然に負けないような激しさの大切さを教えてくれる、そんな夏祭り。
(それを支えるのはパナソニック・日立をはじめと日本の伝統企業。頑張って欲しい!)
音で表すと、「ドドーン」って祭り。来年は、跳ねてみるのもいいかも!?